2006年04月25日

B.Bとジャズの相性。

ジョー・チンダモの『Anyone Who Had a Heart』を聴く。
いつかの日記で紹介した、オーストラリア人のピアニストに
よるバート・バカラック作品集だ。

しばらく入手困難だったため、高値で取り引きされていたことで
有名なアルバム。なるほどたしかにバカラック・メロディーの
流麗さに頼ることなく自分の世界を追求しているあたり好感が
持てるし、またピアノ・トリオ盤として先入観なしに聴いても
十分聴き応えがある。すばらしいリイシューに、感謝。

ところで、日本語解説に「バカラックの楽曲はジャズとの相性も
抜群にいい」とあるのだが、これが一般的な認識なのだろうか?
私は逆で、バカラックほどジャズと相性の悪い人はいない、と
思っていたので。

たしかにバカラックの曲はジャズでも多々取りあげられているが、
そういう演奏はアルバムのなかでもいわば「箸休め」的な存在で、
聴きどころは別のトラックにこそある、という場合が多いのでは
ないか。決定的な名演、というのも見当たらないような気がする。

というのも…ジャズ的に解体してゆこうとすればバカラックの
曲をやる意味がなくなってくるし、メロディーを生かすのであれば
ジャズでやる意味がなくなってくるからだ。

そういうわけで、バカラック楽曲の名演をこれから発掘しようと
するのであれば、ジャズよりもむしろネオアコやソフトロックと
いったジャンルをオススメしたい。ディーコン・ブルーの4曲入り
シングル(全曲バカラック!)なんか、いいよね。探して聴いてみて下さい。

さてそのバカラックだが、6月にA&Mから出たオリジナル・
アルバムが軒並み紙ジャケで再登場する。

『Hit Maker!』
『Reach Out』
『Make It Easy On Yourself』
『Burt Bacharach』
『Live In Japan』
『Living Together』
『Futures』
『Woman』
『On The Flip Side』
『Butch Cassidy And The Sundance Kid』

…と、これだけ出るらしい。バカラックでフシギなことが
ひとつあって、編集盤や企画ものはあまたあるのに、
オリジナル・アルバムが市場に定着しないんだよね。
上記のアルバム群もすべて、一度はCDになっているのだが、
その多くは日・英の両国で長らく廃盤のままだ。

この機会に押さえておかないと、また逃げられるかもしれないな。
しかしどれを買っておけば、いいのかね???


posted by midland at 11:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月14日

フリーダ・ハルグレンという女優。

あまり情報がなかったのだけれど、とりあえず時間ができたし、
ということで『歓びを歌に載せて』という映画を見に行った。
スウェーデン(語)の映画なのに、なぜか字幕は戸田奈津子。

もと一流指揮者が故郷に戻ってアマチュアの合唱隊を
指導し、コンクールに出場できるまでのレベルに育てて行く、
というわりとよくあるパターンのストーリー。

とはいえ、合唱隊員の中にもドロドロとした人間模様
(不倫女性、DVに苦しむ妻、幼なじみなんだけどいじめっ子と
いじめられっ子の関係、とか。指揮者自身も故郷には暗い思い出
しかないようだ)があって、なかなか見ごたえがあった。

そして何より!主人公の指揮者と恋に落ちる女性・レナ役の
フリーダ・ハルグレンという女優が素晴らしい。寒い北欧の
国にあって、つねに春の陽だまりのような笑みをたたえた
彼女に、癒された観客も少なくないだろう。体型はやや
太めだが、脱ぎっぷりもよくてオッケー(…ストーリー的には
あまり必然性があるとは思えんのだが、一種のサービスですかね?)。

ネットでもこの映画について「フリーダを見るだけでも価値アリ」
というコメントをちょくちょく見かけるが、まさしく同感。
願わくば、これを機にフリーダの他の出演作品が日本でも
見られるようになるといいのだが。

ところで作中、合唱隊はスウェーデンからオーストリアで
開催されるコンクールに出場することになる。それで、
メンバーの一人が運転する大型バスに載って移動する
わけだが、ぶっちゃけスウェーデンからオーストリアまで、
バスで行けるのかね?確かに安あがりだが、あまりにも
遠くて非現実的に思えたんだけど。

この映画の監督は15年ぶりぐらいにメガホンをとることに
なったらしくて、その辺カンが狂っている、ということで
なければいいのだが。それとも高速道路かなんかがあって、
案外簡単にバスで行けるのかな?…などと、あれこれ
考えてしまうのであった。
posted by midland at 16:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月11日

さらば「ウルトラマンメビウス」。

先週の土曜日、地元の郵便局にポスターが貼ってあって、
「おー、今日5時半からかあ」と家に帰って新聞を
確認したが見当たらず。翌日のテレビ欄にもなかったので
ネットで確認したら、山陽放送(TBS系列)はキー局に
入っていなかった。つまり、香川で「ウルトラマンメビウス」
は見られない、ということになる。

じきにDVDが出るとは言え…「ウルトラ」シリーズを
リアルタイムで見られないほど田舎に住んでしまった、という
ことなのか。それとも同シリーズの人気自体が深刻な
状況なのか。よくわからないけど。

この際だから書いておくが、前シリーズ「ウルトラマンマックス」
でミズキ隊員を演じた、長谷部瞳さんはなかなかよかった。
可愛らしいけどビシっとしたところもある彼女なら、
「ウルトラの女性隊員」という呪縛からうまく脱皮してくれる
だろう。この後のブレイクを期待したい。

一方、エリー役の満島(みつしま)ひかりさんも好演していた。
というのも…エリーはアンドロイドという設定なので、
台詞は棒読みが基本だ。ということは、演技面で未熟な
若手女優が経験を積むのにもってこいの役柄だと言える。

ウルトラシリーズが今後もこういったアンドロイド役を
コンスタントに設定してゆけば、いい女優が育ってゆく
きっかけにもなるのではないだろうか。

さてそれでは「メビウス」にアンドロイドは出ているのかな?
と思っても、番組で確認できないんだな〜、これが。
ホームページでチェックするのは簡単だけど。
posted by midland at 11:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月07日

備忘録。

●民主党代表選、小沢か菅か

どっちでもいいです、ハイ。どのみちあと数年は政権取るの
なんて、ムリだろうし。

●黒川創『明るい夜』(文藝春秋)

今話題の「ニート」を題材にした、こじんまりとした小説。
面白いことは面白いが、どうも食い足りない。やっぱ若い人の
作品はこうなってしまうのかな…と巻末を見たら自分より
年上だった。

●帯状疱疹

いわゆる「ヘルペス」というやつが、一年半ぶりぐらいに
口の周辺にできた。「激痛」というほどではないがネチネチと
痛くて、イヤになってくる。ストレスが原因だそうで、
考えてみれば思い当たること多々アリ。

●阪神、ヤクルト不調

前者の藤川・久保田はWBCへの出場が明らかに悪い形で
出ている。後者の古田監督兼マネージャーは、早くも
疲れきったような口ぶりが印象的だ。正捕手で監督、
ということで周囲の嫉妬が強いのかもしれない。

●『ジャズ構造改革』(彩流社)

中山康樹、後藤雅洋、村井康司の3者によるジャズ・
ジャーナリズムへの提言の書。昨晩読んでいたのだが
面白くてついつい夜更かし、それでも終わらず
今日の昼休みにようやく読了。この本については機会が
あればまたあれこれ考えてみたいが、面白いことは
間違いない。

週末、いい天気でありますように。
posted by midland at 14:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月05日

ジャズ界も、リイシューの嵐。

それにしても今年はあれこれと欲しいCDがリイシューされるなあと
思っていたのだが、ここにきてジャズでもけっこうスゴいのが
出てしまっている。

先日出張先の東京で見つけたのが、ジョー・チンダモの
『Anyone Who Had a Heart』。オーストラリアのピアノトリオに
よる、バカラック作品集。チンダモはこの作品がきっかけで
澤野工房というレーベルに見いだされ、その後ヒット作を
数枚出しているが、肝心のこの盤自体はずっと入手困難で
店に寄っては30000〜50000円ぐらいで取り引きされていた
らしい。それってCDの値段じゃないよね。

チンダモは手堅いピアニストなので、内容的にはまず
間違いないと思うのだが、いくら何でも上記の値段ほどの価値は
ないだろうな、とも思う。なんせバカラック作品集だ。
バカラックの曲がジャズに向かない、というのはこれまたずっと
昔から言われてきたことで。

まあ、聴きやすいピアノ・トリオをも求めている人には
うってつけだと思うけどね。かく言う当方も地元で
発見したので、そのうち購入する予定だ。

澤野工房からは他に、一度見たら忘れられないとんでもない
ジャケットの『ヨギ・ジャズ』(by ヨキ・フロイト)も
出るらしい。他にもユニヴァーサルからはユーロ・ジャズの
ええところがMPSを中心にごそっと出ているし、4月には
ECMの傍系レーベル、JAPOの5作品が紙ジャケで世界初
CD化、となる。この辺もまた、見落とせないんだよなー。

いままで聴けなかった「音」が容易に手に入るようになるのは
うれしいことだが、それにしてもいつまで続くのだろうと
思う。今年いっぱい??カンベンしてよー。
posted by midland at 15:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月03日

小ネタは雪のように。

いや実を言うと、どれも独立した記事としてアップしたいの
だけれど、じっくりと書く気力もなくて。弱気な僕。

●松本竜助、死去

ラジオのニュースで知ったのだが、「『ぼくはこうして破産した』
などの著者としても知られ…」という紹介が、おかしくも哀しかった。
破産しても離婚しても、それをネタにして稼げるという点で
芸能人はいいなと思う。

●ジャッキー・マクリーン死去

ジャズのアルト・サックス奏者。ブルーノートでの作品はどれも
素晴らしかった。ソロのベストをあえてあげるとすれば
ドナルド・バード名義の『バード・イン・フライト』ラスト曲
「マイ・ガール・シャール」。リーダーのチマチマしたソロを
蹴散らすように野太く吹くアルトが胸を刺す。後期の新主流派/
フリーの演奏はまだちゃんと聴いていないので、またいつか。

●映画『ブロークバック・マウンテン』

う〜む、なんと濃厚な愛の物語であろうか。私が住む高松では
かつてマーク・ハーマン監督の『ブラス!』が反体制的と
いう理由で上映を見送られたが、同性愛を真っ向から扱った
この映画は無事上映。スクリーンで見られるだけでもよかった。

ところでアメリカ人やカナダ人の中には、カントリー&ウェスタン
という音楽を異様に毛嫌いするひとがいる。日本の若い衆が
演歌を嫌悪するようなものかなあ、と気にもとめなかったのだが、
ひょっとしてあの音楽には同性愛を肯定するような暗号が
ひそんでいるのかな、と思ったりして。

とまあ、こんな感じです。
posted by midland at 15:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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